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東京有楽町で未明、宝石店の外壁に穴が開けられ、 店内から約1000万円相当の宝石や指輪などが盗まれそうになる事件があった。 警察が設置した防犯センサーが反応したため、 犯行グループはいったん盗んだ宝石類を店内に残して逃走した。 今回の未遂事件を含め、有楽町では今年6月以降、 店の外壁に穴が開けられて宝石類が盗まれる事件が3件続いており、 警視庁は警戒を強めている。 また、手口から、中国系外国人窃盗団『爆窃団』による犯行の可能性も視野に入れて捜査している。 9日午前1時45分ごろ、 千代田区有楽町1の雑居ビル1階の貴金属時計店で、店内の防犯センサーが反応。 警察官が駆け付けたところ、外壁が壊され、 店内から、宝石類約50点が入った手提げカバンと、 円筒形の油圧ジャッキやバールが入ったスポーツバッグが見つかった。 犯人は、同店と隣接するビルの約50センチのすき間に差し込んだ油圧ジャッキを伸ばし、 同店の換気口周辺の外壁などを破壊。約50センチ四方の穴を作り、 店内に侵入したらしい。同課で窃盗未遂事件として調べている。 有楽町では、6月17日夜〜18日朝、複合ビルで 3階時計店から約6100万円相当の高級腕時計が盗まれた。 ビル1階の外壁に穴が開けられ、近くでジャッキや角材が見つかった。 有楽町の別の宝石店でも7月23日夜〜25日朝、 外壁に穴が開けられ、約2億円相当の宝石類が盗まれた。 3件の事件は、半径50メートル圏内で起きていた。 警察は、宝石店側の壁は事前に電動ドリルなどで亀裂を入れておく一方、 隣接ビル側の壁は板を当てるなどしてジャッキの力を分散させて、 宝石店側の壁だけを壊していたとみている。 中小の宝石店が集まる有楽町は、 1.路地裏が多く、人目に付きにくい 2.ビル間のすき間が狭く、ジャッキを使った「壁破り」を行いやすい ことなどから、犯行グループに狙われたと分析している。
◇爆窃団 80年代後半〜90年代、各地の貴金属や宝石店で侵入盗を重ねた窃盗組織の総称で、 壁を壊すなどして侵入し根こそぎ商品を盗むのが特徴。 88年には警視庁が約100件、計11億円相当の盗みをした 『香港爆窃団』のメンバー約20人を逮捕。 92年には、数十億円規模の連続窃盗事件を起こした『台湾爆窃団』の 存在を兵庫県警などが確認している。 ◇爆窃団の事件 香港爆窃団による犯行は1987年から全国で多発。 1987〜88年にかけ15都道府県で30件、総額16億円以上の被害が出ている。 1994年 東京銀座の貴金属店でに約2億円相当の被害、 12月には池袋で6千万円相当が盗まれたほか、 東京、愛知、大阪、北海道など七都道府県で20件以上起きている。 1995年5月 東京、神奈川、長野県などのデパートなどで相次いでいた。 多額の貴金属盗難事件を捜査している警視庁などは、 中国系外国人の窃盗集団『香港爆窃団』による犯行との疑いを強め、 中心メンバー5人を窃盗の疑いで全国に指名手配した。 爆窃団によるものとみられる被害は、分かっているだけでも、 東京都を中心に七都道府県で20件以上発生、被害総額は十数億円にのぼっており、 同本部メンバーが国内に潜伏している疑いもあるとみて捜査。 1997年 衣料品店から多量の衣料品を盗んだとして、 香港出身とオーストラリア国籍の3容疑者を窃盗の疑いで逮捕された。 3人は香港に拠点を置く爆窃団のメンバーで、 総額1億2千万円にのぼる高速券、旅行券を盗んだ5件の窃盗事件にも かかわっているとみて捜査を進めている。 手口は、ビルの非常階段を使い、 屋上に近いドアをこじ開けて侵入する荒っぽいもので、 自宅からバールなど工具類約100点が押収された。 関連ページ
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