キーなしの車の盗難が増える?
-十数分で合い鍵作る-
引用:毎日新聞2001/08/12



自動車の盗難が急増しているが、 ドアをロックしてエンジンキーがついていない車が盗まれるケースが急増していることが 警察庁のまとめでわかった。 かぎ穴のシリンダーを抜き取って合い鍵を作る手口とみられ、日本損害保険協会は、 EUで効果を上げている新型防犯装置の標準装備化を国土交通省に求めていく。



警察当局の統計によると、今まではキーがついたままの車や 中古自動車販売店からキーを盗んで展示車を盗むケースが多かった。 ところが、ここ数年はキーを抜いてドアをロックした「キーなし」車の盗難が増加。 99年は「キーなし」盗難が2万3858件で、「キー付き」の1万9234件を初めて上回った。


「キーなし」車盗難の手口は、針金などで運転席のドアを開け、 さらに運転席のレバーなどで 後部トランクを開けてシリンダーを抜き取って合い鍵を複製する。 手なれた窃盗グループは10〜15分で合い鍵を作り、エンジンを始動させるという。



EUでは97年から防犯装置「イモビライザー」の装着を新車に義務付けた。 95年に約50万台の車が盗まれ、1000台当たりの盗難率が23・4台と 世界でもワーストワンだったイギリスの盗難件数は、99年には約33万件と激減した。
この装置は、鍵にIDコードの小型発信器を内蔵し、差し込むとエンジンの制御回路が読み取る。 登録されたコードと違う場合は燃料噴射装置が動かない。 車内の電気配線を直結させてエンジンを始動させる盗難も防げるという。



イモビライザー
イモビライザーは、キー側と車側で電子的な照合が行われるため、 キーに内臓されている正しいIDをクルマのコンピュータが認識しなければエンジンを 始動することができません。
たとえ窃盗犯が工具で複製したキーで車内に侵入できたとしても、 このキーを使ってエンジンをかけて走り出すことができない、というものです。

キーのIDは暗号化技術を使った膨大な組み合わせによるもので、 現在、複製は不可能とされています。 最近のイモビライザーには、不正キーによる開錠が行われた際、 フラッシュやアラームによる警告機能を持ち合わせているタイプも増えています。

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