ウイルス性肝炎につきまとう差別
-企業、病院ほか-
引用:読売新聞2000/02/15
患者数の多さが指摘されているウイルス性肝炎への差別、偏見が根強く、企業から
内定を取り消されたり、退職に追い込まれるケースが多いらしい。
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健康診断後B型に感染していることが初めてわかり大手銀行の内定を取り消された例、
C型急性肝炎で入院し、退院後復職しようとしたが『お客に感染するかもしれない』と
言われ退職を余儀なくされたホテル従業員の例など。
病院内でも洋式トイレの使用を禁止されたり、歯科や皮膚科の診察を拒否、カルテの
表紙に”C型”と大きく書かれた、など差別を受けた例が出ている。
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国内のウイルス性肝炎の感染者は、B型が約300万人、C型が約200万人以上が
推計されるが、血液を経由して感染するので、日常生活でうつることはない。
肝炎が発病しても、症状が安定していれば普通に仕事ができる。 しかし、昔の伝染病の
イメージでとらえる人や、激務に耐えられない重い病気と誤解している人が少なくない。

労働省は93年、企業が採用選考時に血液などの健康診断を行うことについて、
『就職差別につながるため、採否決定のために行ってはいけない』との通達を
各都道府県に出している。
感染を理由に内定を取り消した例は通達違反となる。
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